眉は、ムダ毛を脱毛し、藍の一霞であるヴィアスムを煮出したもので描かれ、眼は、イスパーンの都の黒く染める粉で大きくされます。
眼をお化粧することは、ヴェールをつけて外にでかける婦人たちの習慣のために、回教国では、今でもまだひじょうに症要なことになっています。
ヴェールをつけると、外からは眼だけしかみえないので、しぜんと、眼に人々の注意が集まるのです。
さて、歯は、真珠貝のからと、卵のからと、木炭とを、くだいてまぜたもので磨く。
歯ぐきと属とは、こしょう科の蔓木であるきんまをかんで、赤くする。
おなじように、赤い粉が頬にのばされます。
こんなに楽蝦な、お化粧をしてもらった婦人たちの絵姿が、今では一枚も残っていないというのは、ほんとうに残念なことだ。
中世のイランにおけるハンマムの数というものは、こうして一日をすごすことが、どんなにしょっちゅうおこなわれていたかを証明しています。